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ほぼ無経験からイラストを1年練習した話

こんにちは、バイブです。

タイトルの通りなのですが、イラストの練習を本格的に始めてから1年経ったのでやっていたことや成果などをまとめていこうと思います。毎月の絵ブログの記念号です。

絵を始めてみたいな~と思う人にとって一番大きなハードルって何からやればいいのかわからないことだったり、どの程度練習すれば上手くなるのかわからない点だと思う(少なくとも自分はそうだった)ので、そういう人の参考になれば嬉しいです。

過去のブログで書いていたことも結構含みますが一旦のまとめ記事ということで許してください。

 

もくじ

 

背景

僕は美術系の学校に通っていた訳でも美術部だった訳でもなく、多少うごくメモ帳で遊んでいたり一瞬絵を描こうとして挫折した経験がある程度で、絵の練習を本格的に始めよう!と思った段階ではほぼ素人の状態でした。

これは本格的にイラストを始める前に描いた(これでも結構時間をかけた記憶はありますが…)ものなので本当に簡単なものであれば描ける状態ではあったのですが、ちょっと練習すればひっくり返る程度のアドバンテージだとは思います。

 

(この話は何度もしているのですが!)社会人1年目でなぜか月の残業が80時間を突破した時に気が狂い、仕事を辞めてエロ漫画家になろうと思って当時買えた中で一番良いiPad Proを買って練習を始めました。

仕事を辞めてエロ漫画家になろうという気持ちは流石にもうないのですが、イラストを描くこと自体が面白いですしステッカーやフライヤーイラストの制作などでやりたいことも増えたのでずっと続けています。

 

環境

iPad Pro 12.9インチ(第6世代)を買ったのでそれを使っています。20万円くらいしたので正直コスパ的にはあまり良くないですが、実際死ぬほど使っているのでいい買い物だったとは思っています。

iPadコスパが悪いし実際そこまで外で使ったり寝転がりながら描いたりしないからペンタブでいい、というのが一般論だと思うのですが、液タブを買おうとするとどちらにせよ結構な値段になりますし、(絵を描くのに飽きる可能性もあるので!)決して悪い選択肢ではないと思います。iPad Airとか買うのがちょうどいいのかもしれませんが僕は持ってないのでなんとも言えません…

机に直置きだとかなりの前傾姿勢になってしまうので普段はタブレットスタンドに置いて絵を描いています。

使うデバイスはなんでもいいと思いますが、僕は板タブに移行しようとしたら手首が痛くなって断念したことがあったのであんまり一つには固執せずに自分に合ったものを探すのがいいかもしれません。

 

ちなみにペン先はエレコム製の金属芯を使っています。純正芯はペーパーライクのフィルムを貼っていると本当に凄まじい速度で摩耗していく(2週間持たない時もありました)のでこれはかなりオススメです。先端が鋭いのでフィルムを貼っているのが前提の製品だとは思いますが。

また、イラストソフトはCLIP STUDIOを使用しています。ここの思想は特にないのですがお絵かき講座みたいなもので説明されているのがだいたいクリスタでの操作なので拘りがなければクリスタでいいと思います。

 

練習

一番やっていたのは一般的に3ヶ月上達法と呼ばれるものの亜種です。

自分の場合はお手本を一人に絞らず、どのような部分がその絵を萌え萌えにしているのか観察しながら(自分もその要素を取り込むことを意識して)描いてみる→どこが悪かったかを考える→同じことを繰り返しながら新しい絵を描く といった感じです。勝手に改変するなと言われそうですが、そもそも一切描けない状態からのスタートだったためなるべくいろんな方から学ぶのは悪い選択肢ではなかった気がします。

お手本を一人に絞らなかったのは絵柄が一人に似過ぎてしまうのを避けたかったというのもあります。「どうせ個性が出るから真似しても大丈夫」というのが一般論で実際そうだと思うのですが、僕が好きなイラストレーターさんがザンクロー先生などデフォルメ要素の強い方が多く、そういう個性の強い方を徹底的に真似するのは流石に話が変わってくると思ったので。

それと並行しながらパルミーの講座を見たりジェスチャードローイングをしてました。正直この辺りはそこまで真面目にできてなかったです…

後半は絵の上手いフォロワーさんからアドバイスを受けて絵の描き方自体にも工夫を加えるようになりました。後から詳しく書きますが正直アドバイスの影響が相当大きかったと思います。

 

逆に模写とかはあまりやってなかったです。絵を描く人間にあるまじき発言ですが正直あまり面白くなくてモチベーションが上がらなかったので…

何も考えずに自己流で描く時もあったのですが、あんまりそういうのはよくなかった気がします。最初のうちは人を真似して成長するものだと思いますし。

 

また、スタンスとして描いたイラストは下手でもちゃんとインターネットに公開する、というのは最初から崩さないようにしていました。

パトリシア・オブ・エンドさんもこう言っています

正直最初の方は絵を上げるのは苦痛でしかなかったのですが、僕は向上心のある人間ではないので人に見せないとなると絶対に手を抜きますし、(特に自分はステッカーを作ったりするために絵の練習をしていたので)ちゃんと人に見せるという意識は必要だと思ったので。

 

あと毎月絵のブログ(リンク先は10ヶ月目)を書くようにしていました。

主催したパーティーの準備で忙しすぎて11ヶ月目だけは書けなかったのですが、成長した記録が残っているとモチベーションになりますし、自分にどういう練習が足りていないか、という部分もわかりやすくなったのでやって良かったと思います。

 

結局どれくらい練習したら上手くなるんだよという話ですが、絵の練習時間としてはそこまで取れていなかったと思います。

前述の通り(リモートワークの概念がなく通勤に片道1時間以上かかるタイプの…)会社員をしていますし、1年間を通して即売会やライブ、クラブイベント等にも行きまくっていたので。けどモチベーションが上がったりいろんなインスピレーションを受けたりできるのでいろんなものに触れる時間は必要だと思います。逆に仕事と同人とアニメと音楽/DJ周り以外の時間はだいたい絵に使ってました。

時間にするとどうだろう……完全に勘ですが間違いなく使っているラインだと300時間、500時間使ってるような気はするけど750時間とか1000時間とかは絶対行ってないだろうな…という感じです。結構ダラダラしながら描いてた時も多いのでちゃんとした人ならもっと効率を上げられるとは思います。

 

結果

とりあえず結果の報告からいきます。

絵を描き始めてちょうど1年での絵がこれです。

これホンマにはてなブログにアップロードして大丈夫なんかなあ…

エロガキが故ちょっとエッチな絵ばかり描いており、本当にすいません

 

こちらのフライヤーイラストも描きました。

「あまり幅広いイラストは描けないし決して上手くはないけど趣味でステッカーやフライヤーを作って遊べるギリギリのレベルには到達できたかな…?」というのが個人的な感想です。

(僕は人体を描いたりする部分は捨てて顔が可愛く見えるかどうかを圧倒的に重視していましたし)どういった絵を描こうとしているかによっても変わると思いますが、他の趣味をやりながらでも1年間ある程度頑張れば絵を描き始めるスタートラインには立てるのかな、というのが僕の結論です。

「1年頑張ればスタートラインには立てる」と思うか「1年頑張ってもスタートラインにしか立てない」と思うかは人によると思いますが…(同じ期間で僕より圧倒的に上手くなっている人もいますし結局は個人差ですね泣)

 

進歩

1年間でどんな感じに成長していったか順を追って見ていきます。

 

iPad Proを購入して数日が経ち、ちょうど一年前に描いたのがこれです。

これでも2回くらい下書きを書いて当時にしては上手く描けた!と思った記憶があります。

かなり上振れているものでこれです。

正直最初の方は今見るとかなりボロボロです。

 

うん…

 

最初は特にかなり高い頻度で描いていたのですが1ヶ月ほど経ってもまだまだです。

 

1ヶ月半ほど経って若干成長の兆しが見えてきますが今見ると(なんでこここんな塗り方してるんだ…?)みたいな所も多いです。

 

3ヶ月ほど経過してpixivのアカウントを作りました。

まだ線はガタガタですが若干慣れてきたような感じもします。

 

www.pixiv.net

www.pixiv.net

 

4ヶ月経過時点、当時はメチャクチャ頑張って描いた記憶がありますが今見るとダメダメですね…(軽度な性的表現でサムネイルが非表示になっています)

www.pixiv.net

 

5ヶ月経過した辺りから自分の絵がそこまで見苦しくなくなってきて多少描くのが楽になった記憶があります。

 

半年経過、性癖に従い続けた結果ずっと同じようなものばっかり描いてますがこの辺りからちょっとずつ良くなってきます。

www.pixiv.net

 

 

ここまでは労働状況がかなり壊滅的だったのですが6月に異動が発生して残業がほぼなくなりました。

パーティーを開催するにあたってDJの練習などもしていたので時間が増えた分描きまくった記憶は全くないのですが…多少上達スピードも上がっています。

この辺りで「目や口のパーツはイラストに与える影響が大きすぎるからいつでも調整できるように別レイヤーで描こう」とか多少考えながら描くようになりました。

 

 

許可を頂いたので少しだけ載せさせて頂くのですが、この辺りからフォロワーさんからアドバイスを受けています。本当にお世話になりました…!!!

これまで絵を描く上で対象を立体として捉えたり、立体を組み立てながらラフを描いていくようなことを一切していなかったので個人的にかなり革命的でした。

 

これとか結構大きく影響が出てたような気がします。もらったアドバイスで一生ちょっとエッチな絵を描き続けていて……すいません………

 

フライヤーイラスト用に描いたこれが初めて自分でもうまく描けたと思った絵でした。もちろん改善の余地はいくらでもあるのですが、これまで自分の絵に少しでも満足することって一度もなかったのでちょっと感動した記憶があります。

 

 

1年経過時点の絵を描くにあたっても構図のアドバイスを頂きました。おかげで相当良くなったと思います。

 

最近になってイラストにブックマークしてもらえるのが増えてすごく嬉しいです。世界に数多のエロがある中でまた見ようと思ってもらえるのは素敵なことなので…

 

…という感じです。この1年は少しずつ上手くなっている感覚はあったのですが、上達する余地は無限にあるので今後も頑張っていきたいです。

 

反省点

・自分がやっていたのは「絵をそれっぽく綺麗に見せる練習」であって自分が今引いている線がなぜそういう形になるのか、というのを一切理解しようとしていなかった

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極端に言えばこんな感じです。

人体だと上で描いた立体のように角がある訳でもないので、「上手い人はこう描いてるし…なんとなくこんな感じで描いたらうまくいくかな…」を繰り返していました。

結局は「当たり」の線が引けるのを待っているだけなので完成にも時間がかかりますし、絵を描くにあたって本質的な部分が何も見えていなかったと最近思い始めました。

絵を描いているフォロワーさんから話を聞いたらデッサンの練習を基礎からやったという人が多かったので、まずは対象を立体で捉える感覚を身に着けてからそれをジェスドロ等にも応用していく、という過程を取るのがいいのかなと思っています。

過去のブログでも買った教本を進めないと~という話をしていたのですが、その前に一番基礎の部分を身に着けないとダメですね

 

・服が描けなさすぎる

下半身の赴くままに描いていたら本当に何も服が描けないまま1年経ってしまった

同様の理由で横顔や幅広い表情の練習も全然してなくて流石にまずいので今後は性癖の絵以外にも幅広く描くようにしていきたいです。

 

・パルミーめっちゃドブに捨てた

絶対元取ってない!!!!

絵を頑張るという覚悟代にしても活用できてなさすぎです。添削があんまり使えてなかったのも反省。

 

今後について

とりあえずは上で書いたように基礎力を上げる修行をやりつつ、参加するイベントや主催するパーティーのタイミングで新しくステッカーやフライヤーイラストを作ってより高いクオリティのものを出力するのを目指す形で行きたいと思っています。

同人誌も一冊作りたいと思っていたのですが、出そうと思ってた即売会に落ちてしまったのでとりあえずはもう少し技術を磨こうかな~という感じ。

 

絵のブログは流石に月一だと更新する内容がなくなってしまう頃なので不定期更新にしようと思っています。それでも3ヶ月に1回くらいは上げたいです。

最近は絵と並行してDJやパーティー主催などをやることで自分だけのオリジナリティを出す、というのが目標になっているので多少絵を描く頻度は下がってしまっているのですが、まだ満足できる技術には全然達せていないのでもっと頑張ります。最終的にコミケでエロ本を出すというのはまだ諦めていない(というか絶対に人生で一冊はエロ本を描かないといけないと思っている)ので…

 

 

 

おわりです